日本医師会後援による日本女子ソフトボールリーグ機構のピンクリボン運動について(日本医師会松本会長記者会見)
松本吉郎会長は9月9日、宇津木妙子日本女子ソフトボールリーグ機構副会長/キャプテン、今田まな戸田中央メディックス埼玉主将、後藤希友戸田中央メディックス埼玉投手と共に合同記者会見を行い、同機構が実施するピンクリボン運動を後援することになったことを明らかにするとともに、スポーツの力を通じてより多くの人々にがん検診の重要性が広がることに期待感を示した。
同機構では2022年のリーグ発足初年度より、ピンクリボン運動の取り組みを開始。選手がピンクのアイテムを身に着けて試合に臨むところから始まり、SNSでの情報発信や試合会場での啓発グッズの配布など、活動の幅を広げてきた。今回は、今年が創立5周年という節目の年を迎えたことから、日本医師会に同運動に対する後援を依頼したという。
松本会長は、同機構の運動を後援することになった理由について、「これまで日本医師会がん検診の受診率向上を目指して、日本対がん協会が行っている『ピンクリボンフェスティバル』の後援の他、女性のがんに関するシンポジウムの開催等を通じて、がん検診の重要性を呼び掛けてきたことに相通じるものがあったからだ」と説明。今後は本活動の周知に加え、ポスターや公式戦での観客への配布するグッズの活用等を通じて今回の運動に協力していく姿勢を示した。
また、「ソフトボールのように人気の高い競技の選手が、公式戦を通じてがん検診の受診を呼び掛けてもらえることは、日本医師会としてもありがたい」と述べ、この取り組みを通じて多くの人たちの検診受診へとつながることに期待を寄せるとともに、日本医師会としても引き続き、がん予防の活動に尽力していく姿勢を示した。
宇津木日本女子ソフトボールリーグ機構副会長は、JDリーグでは同リーグのミッションである「ソフトボールで社会に笑顔を」の下、(1)「健康」「感謝」「個性」「表現」をコアバリューとして、選手が健康である、(2)一人ひとりが自分らしく輝く、(3)私たちの活動を通じて、地域社会の健康や笑顔につなげていく―ことを目指していると説明。
その上で、乳がんに関して、日本人女性の9人に1人が罹患する現状とソフトボールが9人でプレーするスポーツであることに着目し、「グラウンドに立つ9人のうち1人が乳がんを経験する可能性がある」とした上で、「『9人で守るグラウンド』から、『9人に1人の未来を守る』という想いを胸に、乳がんについて考え、行動するきっかけを広げていきたい」と述べた。
また、今回の日本医師会による後援については、「本機構にとっても大きな一歩であり、乳がんについて正しく知ること、自分の身体に関心を持つこと、必要な時に医療につながること、こうした大切なメッセージを医療の専門家である日本医師会と一緒に発信することで、これまで以上に多くの方に届けていきたい」とその意気込みを語った。
また、本活動は2028年まで継続して取り組む予定であるとし、期間中、多くの人たちの声に耳を傾けながら、ピンク色のアイテムを身に付けて球場へ歩く「ピンクリボンウォーク」の実施や、球場への乳がん検診車の設置による観戦時の検診機会の提供など、地域やファンと共に啓発活動を更に広げていく展望を示した。
さらに、「日本医師会が有する医療の専門的な知見とJDリーグが持つスポーツの力を掛け合わせることで、ピンクリボン運動をより大きな社会の動きへと発展させていくことを目指したい」とした。
今年の主な取り組みである(1)球場をピンクに染める、(2)ブレスト・アウェアネスの普及、(3)応援を支援に繋げるチャリティー、(4)持ち帰れる小さなきっかけ―については、今田選手並びに後藤選手がそれぞれ報告を行った。
今田選手は、(1)について、10月のリーグ戦において、全チームの選手・監督、審判がピンク色のユニフォームやキャップ等を着用して試合に臨むことを説明。来場者には「ピンク色のアイテムを身に付けて球場に足を運んでいただき、一緒に活動を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。
(2)に関しては、JDリーグ全16チームの選手が出演する啓発動画を制作したことを紹介。SNSや球場のビジョンなどで発信し、「自分の身体に関心を持つこと」の大切さを選手の言葉で伝えるとともに、試合会場では、日本対がん協会が提供する「ブレスト・アウェアネスブック」を配布するとし、「観戦の思い出とともに、健康を考えるきっかけもぜひ、持ち帰ってほしい」と語った。
後藤選手は(3)について、ピンクリボンオリジナルグッズとしてマフラータオルとキャップを販売し、その売り上げの一部を寄付するとともに、ピンクリボン運動終了後には、選手が実際に着用したキャップをチャリティーオークションに出品し、その収益を日本対がん協会の「ほほえみ基金」に寄付する予定であると説明。「スポーツだからこそ生み出せる、暖かな循環を広げていきたい」と述べた。
(4)に関しては、試合会場において、来場者にオリジナルステッカーを配布することを明らかにし、「このステッカーを身近なものに貼り、日常生活の中でふと目にした際に『自分の健康について考えてみよう』『大切な人の健康について考えてみよう』と思い出してもらえるような、小さなきっかけになってくれればありがたい」とした。
◆問い合わせ先:日本医師会広報課 TEL:03-3946-2121(代)
